株式会社の役員重任(再任)申請のやり方(オンライン申請)
株式会社の役員重任(再任)
(1)重任(再任)申請は10年ごと
- ほとんどの株式会社は10年に一度「役員の重任(再任)」申請が必要
- 役員の任期は各会社の「定款」で決められている
- 申請期限は最終年度の定時総会から「2週間以内」
期限は定款記載の任期内の定時総会から「2週間以内」です。🚩
多くの会社の定款では重任申請が10年に1度必要になります。
役員の任期を確認しましょう。
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「重任申請(過料金)の思い出」
(2)申請方法と必要書類
重任申請はネットでも郵送でも申請可能です。ネットで申請書を作成して法務局に申請一式を郵送することもできます。
電子署名がない場合です。
オンライン登記申請は代表取締役のマイナンバーカードが利用できます。
株式会社の役員変更の登記(オンライン申請)に利用できます。
ネットで申請する場合は法務局に添付書類を郵送します。
印紙代は電子納付します。
[役員変更登記の登録免許税(印紙代)]
- 資本金額が1億円以下:1万円
- 1億円超:3万円
- ネット申請と電子納付(ペイジー)、または株式会社変更登記申請書(収入印紙1万円貼付)
- 定時株主総会議事録*
- [就任承諾書]*
- 株主リスト(→会社押印/実印)
*就任承諾書を兼ねる場合は定時株主総会議事録の押印(実印)は全取締役、会社の押印は定款に従う(各人押印と捨印が無難)
ネット申請:登記・供託オンライン申請システム
(1)事前準備(初回のみ)
ネット申請は登記・供託オンライン申請システムを利用します(利用料無料)。- 利用時間:平日 午前8時30分~午後9時
- 申請者情報の登録
- 申請用総合ソフトのダウンロード
- ICカード設定:ログイン→ツール→オプション→ICカード切替→登録→OK→使用するICカードライブラリ選択:「公的個人認証サービス(個人番号カード*)」→適用→設定
法務省の「動画でわかるオンライン登記申請(事前準備編)」は事前準備全般がわかります。
「動画でわかるオンライン登記申請(役員変更登記編)」は重任申請についてわかります。
(2)オンライン申請の手順
ログインして重任申請の申請画面を表示させます:- 「申請書作成」(左上)をクリック
- 「商業登記申請書」→「登記申請書[署名要]」を展開→「登記申請書(会社用)」を選択
-件名:「重任申請」など自由に記載(利用者管理用)
-納付情報:氏名または法人名を「全角カナ24字以内」で入力(電子納付で必要)
-申請名:「株式会社変更」登記申請書
-申請対象:オンライン会社・法人検索→会社・法人情報取得→次画面で会社名入力して取得→反映→会社種別・フリガナは入力要:フリガナは全角カタカナ入力(会社種別のフリガナは不要)🚩
-会社法人等番号*:法人検索の場合は自動反映(会社種別と登記所名も自動反映)
*「会社法人等番号」は通常使用する「法人番号(13桁)」の先頭数字1桁を取った12桁
-登記の事由:「取締役及び代表取締役の変更」
[登記すべき事項]
- 別紙表示→作成例の種別「株式会社関係」、作成例「0009株式・役員変更・全員重任・個別」→転記
- ①取締役:氏名→入力、原因年月日→「定時株主総会の日付」を入力
- ②代表取締役:同上(取締役と同一人物でも必要)
- 終了
-登録免許税:10,000円(資本金が1億円以下の会社)
-課税:チェック
-電子納税:チェック
※印紙等で窓口や郵送納付の場合は「領収証書又は収入印紙等による納付」を選択(申請入力後):
[登録免許税納付用紙の印刷]
- 該当申請を選択→処理状況表示画面の「アクション」(上部)をクリック
- 「登録免許税納付用紙の印刷(商業・法人)」(プルダウンの下の方)→印刷*
[添付書類](書類を郵送)
-株主総会議事録 1通(送付)*
-株主リスト 1通(送付)*
-就任承諾書は、株主総会議事録の記載を援用する。🚩
-登記事項証明書 添付省略🚩
(会社法人等番号 xxxx-xx-xxxxxx)
*郵送→(送付)、持参→(持参)と付記🚩
-別送の有無:「有」
-印鑑届出の有無:「無」
-申請人:会社名と代表を入力(資格は「代表取締役」)
入力を終えたら上部の「チェック」をします。
数字等はすべて「全角入力」です。🚩
エラーを修正したら上部の「プレビュー表示」で最終確認をします。
上部の「完了」→「保存」で入力完了です。
(3)署名・送信
作成した申請書を選択して署名を入れます。[署名]
- 商業・法人→対象の申請書選択→「署名付与」(右上)をクリック
- ICカードで署名(マイナンバーカードの場合)→アクセスパスワード(12桁の暗証番号)を入力→OK
- 情報に「署」のマーク(処理状況は「未送信」)
- 「申請データ送信」(右上)をクリック
- チェック→送信
- 「更新」(右上)をクリック→「到達」が点灯
(4)電子納付
- 「更新」をクリック→「納付」をクリック
- 電子納付画面→「納付」(すぐにネットバンクで納付)、または「印刷」(右下)で番号を控えて後で納付
- ネットバンクやATMでペイジー振込(個人のネットバンクやATMで現金でも可)
(5)添付書類の郵送
「添付情報の内訳表」を印刷・添付して書類を法務局に郵送します🚩:- 該当申請を選択→処理状況表示画面の「アクション」(上部)をクリック
- 「書面により提出した添付情報の内訳表の印刷(商業・法人)」(プルダウンの下の方)→印刷*
ミスや確認で電話がかかってくることが多々あります。
郵送は到達が確認できる書留等で送付します。
封筒には「登記申請書在中」と明記(→「商業・法人登記の郵送申請について」)。🚩
尚、法務局に郵送書類が到着するとメールでお知らせが来ます(処理状況は「審査中」)。
「手続終了」のお知らせも来ます(処理状況も「手続終了」に)。
まとめ:期日管理はスマホ・カレンダー機能
書類提出後は手続きが完了すると処理状況が「手続終了」になります。お疲れさまでした。
株式会社の役員重任(再任)申請はマニュアルがあれば難しくありません。
マイナンバーカードでオンライン申請できるので大変便利です。
最寄りの法務局で「登記相談(要予約)」もやっています。
無料で書類作成まで親切に教えてくれます。
もちろんお金を払えば司法書士でも代行してくれます。
登記全般は商業・法人登記の申請書様式が網羅的に説明されています。
一番難しいのは10年に1度忘れることなく定時株主総会で重任手続きを行うことです。
遅滞なく重任申請書を法務局に提出することです。
おすすめはスマホのカレンダーに「重任申請」をスケジュールに入れることです。
「10年ごと繰り返し」を指定できます。🚩
※下記動画(福岡法務局チャンネル)は申請書(印紙添付)を含め一式を郵送する場合です。
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追記:「完了」後の修正は「再利用」
申請書作成を「完了」した後は修正できません。「署名付与」を取り消すこともできません。
修正したい場合は該当申請をコピーします。
該当申請を選択して上部にある「再利用」をクリックします。
申請書が複製されます。
申請日だけは当日の日付になっています。
以前完了や署名をした申請書は複製後に削除します。
該当申請書を右クリックして「申請データ削除」を選択します。
先に削除してしまうと申請書の複製ができないので注意が必要です。