フリーウェイ経理Lite:決算書の作り方


仕訳入力の仕方

(1)仕訳入力

  1. データ入力:101 仕訳データ入力→会社選択→年間入力→OK
  2. 追加(F2):仕訳入力(日付・借方/貸方・金額)して[Enter]
借方/貸方の科目コードは前年度の「仕訳帳」に番号が載っています。仕訳帳をPDF保存して「仕訳科目」と「番号」を前年通り入力すれば簿記の詳しい知識はあまり必要ありません。

(2)科目追加

科目がない場合は追加できます:
  1. マスタ→「201 科目マスタ」→「4 会計データの科目登録」→会社選択
  2. 「略科目名」や「正式名称」を修正入力(→エンターキー必須🚩)→保存
※略科目名:仕訳データ入力画面で表示される名称
※正式名称:帳票や決算書で表示される名称


決算書作成前の最終確認

(1)勘定科目明細で確認

決算前のチェックや日常的に勘定科目の明細や合計額を確認する機会は多いです。

いつもの仕訳データ入力画面から簡単に各勘定科目の明細や合計額が確認できます:
  1. 仕訳入力画面(上段):「F6 帳表」→「元帳」を選択
  2. 科目指定→「科目番号」を入力→「OK(F1)」(明細表示)
科目番号は仕訳データを見ればわかります。

(2)合計残高試算表で最終確認

仕訳入力を終えたら決算書作成前に試算表でチェックします:
  1. メイン画面:「仕訳データ入力」(いつもの仕訳入力画面に進みます)
  2. F6「帳票」→「合計残高試算表」(期間12か月)
決算書作成前の最終チェックになります。
「法人税等」の入力漏れはよくあります。

前年度の仕訳帳を見て期末処理等の漏れがないか最終チェックしましょう。

(3)便利な付箋機能

年末前に暫定的に仕分けを入力する場合はよくあります。各仕分けの右端の欄を左クリックすると「付箋(マーク)」がつけられます。

付箋は「要領収書」や「暫定入力(要変更)」など備忘録にも使えます:
  1. 仕訳入力画面:「メンテ」(左上)
  2. 「付箋設定」でタイトルをつける

決算書作成

(1)決算書作成の手順

フリーウェイ経理Liteの決算書の作り方はとても簡単です:
  1. メイン画面:「決算書」→「502 勘定式決算報告書*」を選択→対象の事業期間をクリック
  2. 左側の「出力月」と「事業期間」は入力不要(→自動入力)、「報告年月日*」と「監査年月日*」を入力:[入力例]令和6年1月12日→60112(5桁))
  3. 印刷(左上)(→OK)→PDF保存(→終了)
*「505 勘定式決算報告書(個人)」ではないので注意
*「報告年月日」と「監査年月日」は決算書の最後のページに印字されます

設定が色々できますが何もしなくて大丈夫です。

「年度の繰越処理」(下記ご参照)を行わなければ何度でも決算書を作成し直せます。🚩

(2)仕訳帳の保存

「仕訳データ入力」を日付順に変更しPDF保存します。

帳簿表題「仕訳一覧表」:
  1. 仕訳入力画面(上段):「F5 検索・置換」→「ソート表示」を選択
  2. 仕訳データソート:「日付」(昇順)を選択(他選択:「行番号」「金額」)
  3. 印刷→PDF保存
仕訳の順番は何もしなければ実際に入力した「行番号」の順(入力順)になっています。

仕訳帳をPDF保存しておくとすぐに確認できて便利です。翌年度以降の仕訳の参考になります。


確定申告(e-Tax)

(1)フリーウェイ経理Lite:データ出力

2021年2月から「e-Tax財務諸表出力」の機能が追加されました。

すでにフリーウェイ経理Lite(無料版)を利用している人もダウンロードが必要です:
作成した決算データをe-Tax(XBRL形式)に出力できます:
  1. メイン画面:「決算書」→「510 e-Tax財務諸表出力」→変換対象の会計データ(→OK)(フリーウェイ経理会計データからの連動→OK(→OK))
  2. 「基本情報」画面で必要に応じて「事業年度」と「法人名」を入力
  3. 財務諸表の各タブ(貸借対照表・損益計算書・製造原価報告書・株主資本等変動計算書)を開き「e-Tax科目名」をプルダウンリストから修正(赤色部分)*
  4. 「財務諸表出力」→ファイルの出力先を指定→OK(→出力先フォルダ「FwkXBRL_会社コード-決算年度(西暦)-決算月」を確認)
*該当する項目がない場合でも取り敢えず「その他」など仕訳場所に合った科目を選択(科目名の修正は読み込み後にe-Taxの方で簡単にできる)

[修正例]
  • 普通預金→「現金及び預金」
  • 旅費交通費:交際費→「交通費」
  • 土地評価差額金→「その他有価証券評価金」(項目なくe-Tax側で修正🚩)

(2)e-Tax:データ読み込み

次に出力したXBRL形式のファイルをe-Tax(ソフト)で読み込みます:
  1. 財務諸表(XBRL2.1)を選択*
  2. 組み込み(A)→該当ファイル(上記FwkXBRLファイルのデータファイル)
  3. e-Taxで必要に応じで修正
*申告書作成一式に事前に選択が必要

読み込んだデータは修正できます。全て打ち込むよりかなり時間短縮になります。

(3)e-Tax(ソフト)が初めての場合

e-Taxを利用するには「利用者識別番号(半角16桁の番号)」が必要です。

一番簡単な方法はWEBから取得する方法です:
  • 「開始届出書(法人用)新規」から
e-Tax(ソフト)をダウンロードしてすぐに開始できます。

地方税(県と市)はeLTAXで申請します。開始届をネットで提出してアプリをダウンロードすれば利用できます。開始届は1か所に提出すれば他の自治体でも利用できるようになります。

地方税の申請書は基本1枚なので簡単です。国税の「別表1」の地方税版(県:第6号様式,市:第20号様式)だけです。


関連記事:
「小さな会社の決算業務(e-TaxとeLTAX)」

「小さな会社の確定申告書の作り方:E-TAXとELTAX」

年度の繰越処理

  1. メイン画面:「データ入力」→「105 会計データ管理」を選択
  2. 「4 会計データ次期繰越」→会社選択→「OK」
  3. 他に繰越?→「いいえ」→「99 終了(F12)」
フリーウェイ経理の決算処理は簡単ですがマニュアルで該当ページを探すのは大変です。備忘録として活用して下さい。


関連記事:
「フリーウェイ経理LITEレビュー」
「小さな会社の決算業務(税務事項備忘録)」

追記:

(1)売上台帳(月別)の作成

持続化給付金や家賃支援給付金の申請には月別売上書類の提出が求められました:
  • 月の売上減少を示す書類:売上台帳や帳面など
  • 確定申告の基礎となる書類
銀行融資などでも形式は自由ですが売上台帳などの書類が必要です。

フリーウェイ経理では月次損益計算書が簡単に作成できます。
  1. メイン画面:「帳票印刷①」→「307 全科目月次損益計算書」を選択
  2. 表示選択→「すべての年度」選択→対象年度
  3. 対象年度クリック(「本年度」)→「4月分」選択→「実行(左上)」
  4. 「期初月~4月まで」表示→印刷(PDF保存)/本年度分
同様に昨年度分を作成します:
  1. 対象年度クリック(「昨年度」)→「期末月」選択→「実行(左上)」
  2. 「期初月~期末月まで」表示→印刷(PDF保存)/昨年度分
ちなみに給付金の経理処理は雑収入で課税対象(本年度)となります。

(2)デスクトップのアイコンが消えた!

デスクトップのアイコンが消える→スタートボタンからFreeWay経理をプルダウン

[再度アイコン設定]
  1. 右クリック→スタートにピン留めする
  2. スライドしてデスクトップに移行

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