Windows 11:更新できない理由(TPM2.0とCPU)


Windows 11

(1)更新の特徴

Windows 11の更新が10月5日(2021年)から始まりました。今回は古いパソコンでは更新できないのが特徴です。

確認の方法もマイクロソフトから提供されています(→「更新とセキュリティ」)。

「このPCは現在、Windows 11のすべてのシステム要件を満たしていません」
⇒PC正常性チェックを受ける
⇒PC正常性チェックアプリのダウンロード
⇒今すぐチェック:満たしていない項目を表示

(2)更新の最小動作条件(PCスペック)

Windows 11の更新はこれまでとは違い最小動作条件があります。

具体的には下記が古いパソコンだと抵触する可能性のある条件です:
  1. TPM 2.0チップ搭載
  2. UEFIファームウェアとセキュアブート対応
  3. 1GHz以上の2コアCPU
  4. 4GBのメモリと64GB以上のストレージ
古いパソコンだと1のTPM 2.0が抵触してアップデートができません(物理的になし)。TPM 2.0はセキュリティ強化に対応するものです。

Windows 10以降(2015年~)に購入したパソコンならたぶん搭載されています。TPM条件で大半のPCが「Windows 11のシステム要件を満たしていません」となります。

3のCPUは2018年以降のパソコンのスペックになります:
  • インテル:第8世代Coreプロセッサー以降
  • AMD:第2世代Ryzen(Ryzen 2000)シリーズ以降
CPUのハードルもかなり高いものになっています。🚩
2のセキュアブートと4のメモリとストレージはたぶん大丈夫でしょう。

Windows 11に対応と未対応の主なサイト

(1)対応済:e-Tax・eLTAXやe-Govなど

e-TaxはWindows 11等に対応しました。

令和3年分の確定申告(個人)サイトにおいても概ね対応しました⇒確定申告書等作成コーナー「推奨環境

地方税ポータルシステム(eLTAX)もWindows 11に対応しました⇒eLTAX「パソコン環境の準備

e-Govも対応しています。ネット証券大手のSBI証券も対応しています。他所で紹介しているフリーウェイ経理(会計ソフト)も対応しています。

関連記事:
「E-TAX(確定申告):EDGEとCHROMEが利用可能に」
「フリーウェイ経理LITEレビュー」

(2)未対応:住信SBIネット銀行

ネット銀行大手の住信SBIネット銀行は未対応です。Windows 11を慌てて更新しない方が良い理由です。

パソコンでよく使うサイトの対応状況を確認することをおすすめします。


まとめ:最小要件未達でもインストールは可能

最小システム要件未達のデバイスにインストールする方法も公開されています(非推奨)→Miceosoft「最小システム要件を満たしていないデバイスにWindows 11をインストールする

TPM 1.2(最小要件はTPM 2.0)以上あればWindows 11をインストールできるようです。CPUの要件も確認されないようです(パスできる)。

マイクロソフトは勧めていませんが問題なくインストールできるようです。

個人的にはインストールはまだしません。よく使うサイトがWindows 11に対応していないからです。

追記:CPU交換

デスクトップパソコンはCPUを交換できます。マザーボードの型番から乗せられるCPUを確認します。

マザーボードの型番を確認する方法は色々あります。PC型番から製品仕様(型番とソケット形状)をGoogle検索するのが一番簡単です。

[PC型番の確認方法]
  1. スタート(右クリック)→設定
  2. システム→詳細情報(左の一番下)
  3. デバイスの仕様の下の太字の番号がPC型番
ただ新しいCPUを乗せるには新しい型番のマザーボードが必要です。古いPCにはWindows 11の更新条件を満たすCPUはたぶん乗らないでしょう。

関連記事:
「パソコンのファン故障(CPUファン非検出)→交換できます(HP 500-210jp)/DIY」
「パソコンが重い場合:メモリ増設のすすめ(HP 500-210jp)/DIY」
「パソコンが遅い場合:HDD→SSD交換方法(HP 500-210JP)/DIY」

Advertisement

Advertisement

人気の投稿