パソコンが遅い場合:HDD→SSD交換方法(HP 500-210jp)/DIY
HDDからSSDへ換装
SSD(ソリッドステートドライブ)はハードディスク(HDD)の代替品(新方式)です。読み書きの処理速度が速くパソコンが遅い場合に交換は大変おすすめです。値段も3千円(120GB~240GB)程度に下がり現実的になってきました。古いパソコンのリノベに最適です。
数千円でパソコンの立ち上がりが格段に早くなります。新しいPCのように書き込み(保存)も早くなりストレスがたまりません。
SSD設置はメモリ増設やファン交換より少しハードルが高いです。物理的設置は難しくないのですがPC設定に関わる部分が不慣れで少し戸惑います。
大まかな流れは下記の通りです:
- SSDの容量検討
- SSD設置に必要な部品を購入
- SSD設置
- パソコンの設定:HDD→SDD
以下では普通の人向けに順を追って説明して行きます。ちなみに私のパソコンはデスクトップ(HP 500-210jp)です。
(1)SSDの容量検討
HDD→SSDはデータを完コピ(クローンを作成)して移します。ですので現在のHDDの使用量以上のSSDを購入する必要があります。現在のHDD使用量は下記で確認できます:
- スタートボタン(右クリック)→設定→システム
- 記憶域(左上から3つめ)→使用状況が表示されます
- スタートボタン(右クリック)または📂→PC💻
- エキスプローラ
- PC💻→空き領域/全容量の表示
(2)必要な部品を購入
SSD以外に必要なものがわからず随分悩みました。必要なものは下記の通りでした:
SATA3ケーブルはAmazonでも扱っています。100均にはありませんでした。
「規格2.0」だとSSDの規格と合わずスピードが出ない可能性があります。「規格3.0」のSATA3ケーブルを買った方が良いでしょう。
不要だったもの:
- 電源ケーブル→PCに付属
- 変換マウンタ(ブラケット)
- 2.5インチ HDD/SSDケース*
(3)SSD設置
HDD近くにある未使用の電源ケーブル(4色のケーブル)があるのでSSDとつなぎます。SSDとパソコン本体をSATAケーブルで接続します。基盤にSATAと記載があります(HDD接続の近く:白いのが今回のSATAケーブル)。
SSDは軽くモーターがないので固定しませんでした(プロに怒られそうですが)。両面テープも準備(斬新なアイデア!?)しましたが不要でした。
(4)パソコンの設定
SDDの物理的設置が完了したらパソコンの設定になります。大まかな流れは下記の通りです(慣れない作業が少し多いです):
- SSDのフォーマット(初期化)
- クローン作り(データコピー):HDD→SSD
- パソコンの優先順位の変更:HDD→SSD
パソコンの設定:HDD→SDD
(1)SSDのフォーマット
エキスプローラ(スタートボタン(右)か📂→PC)を見てもSSDはまだ認識されていません。SSDのフォーマット(初期化)して認識させる必要があります:
- スタートボタン(右クリック)→ディスクの管理
- 「ディスクの初期化」画面が現れます*
- パーティション形式:MBRとGPTの選択**→OK
**パーティション形式:MBR(旧式)とGPT(パーティションテーブル)→GPT(現在の形式に合わせました)
[HDD:パーティション形式の確認方法]
- ディスクの管理:下の囲いの「ディスク0(ハードディスク)」を右クリック→プロパティ
- メニューから「ボリューム」→パーティションのスタイル(上から4番目):「GUIDパーティションテーブル(GPT)」
- ディスクの管理:下の囲いの「ディスク1(未割り当て)」がSSDですので右クリック→「新しいシンプルボリューム作成」または「ディスクの初期化」
- あとはすべて「次へ」で完了です
(2)クローン作り
データ移行にはフリーソフト「EaseUS Partition Master Free(窓の杜)」を利用しました。いろいろ広告が出ますが「後で」や無視して進んでください。左のメニューから🛒の下の⿻(四角2つ)が「コピー」になります:
- ソース:元データ(HDD)
- ターゲット:SSD
EaseUS Partition Master Freeは記憶装置のパーティションとディスク管理ソフトです。
今回は無料版を使用しましたがデータ移行後に使用しなければ削除もできます:
- スタートボタン(右クリック)→設定→アプリ
- 「EaseUS Partition Master Free」をクリック→アンインストール
(3)PC優先順位の変更
- パソコン再起動:黒い画面のうちに「F2」を押してBIOS画面を起動(HPは「F10」)
- 「ストレージ」→「起動の順位*」を選択
- EnterキーでSSDに動かして選択
- 「変更を保存して終了」:BIOSから出る
無事SSDで起動できればSSD装着成功です。相変わらず起動が遅い場合はHDDのままです。BIOSの設定を再度確認してみてください。
まとめ:HDDと併設?
HDDの配線は外す前にスマホで写真を撮っておくことをおすすめします。バックアップで復活するときに戸惑わないためです。
例えばデスクトップ画面やアプリがどちらに保存されているのかよくわかりません。HDDはバックアップとして利用して外してしまった方がシンプルで良いです。
エキスプローラ(📂→PC)から見るとHDDとSSDに各々PCのバックアップがあります。バックアップはHDDの方に残してSSDの方は削除しました。容量に余裕があればSSDの方にも残しておいても良いでしょう。
HDDは残りのファイルも削除できますが使用しないので念のため残しておきました。SSDを買う際はHDDの併設を考えないで単体でカバーできる容量がおすすめします。
SSDは設置するだけならそんなに難しくはありません。パソコンの設定はちょっと大変です。普通の人がDIYできるようにHDDからSSDへの換装方法を備忘録として残しました。参考にしてください。
関連記事:
「パソコンが重い場合:メモリ増設のすすめ(HP 500-210jp)/DIY」
「パソコンのファン故障(CPUファン非検出)→交換できます(HP 500-210JP)/DIY」
付記:評判の良いSSD
下記ではメーカー品で評判の良いお値打ちSSD(120~250GB)の紹介です:- ADATA:メモリ製造のADATA Technology(台湾証券取引所上場)のSSD(120GB/240GB)
- キングストン:メモリ製造のキングストンテクノロジー(米国/非上場)のSSD(120GB/240GB)
- キオクシア(KIOXIA):国産志向の人はキオクシア(旧東芝メモリ)の240GBになります(120GBはありません)。信頼安心の国産メーカーを購入/応援したい人は多いですよね
- クルーシャル:半導体製造のマイクロン・テクノロジ(米国/NASDAQ上場)のSSD(240GB)