eLTAX(地方税ポータルシステム)の更新で大変便利に！


eLTAX：ダイレクト納付の手続き

新システムにより地方税の「口座振替」(ダイレクト納付)が可能になりました。全国の自治体に納付できます(令和元年10月~)(手数料無料)。

利用には事前にeLTAXの「PCdesk(DL版)」から口座登録をします。

登録画面から「口座振替依頼書」を印刷して銀行に郵送するだけです⇒利用可能な金融機関

各銀行の郵送先も印刷されます(銀行窓口の提出は不可)。10日くらいで口座登録完了の通知がeLTAXから来ます(登録メール宛)。

銀行窓口で納付するしかなかった「地方税」が電子納税で大変便利になります。従業員の「個人住民税の特別徴収」も口座振替が可能になりました。

(1)地方税(決算申告)の口座振替

決算申告を送付すると納付情報の発行依頼ができるようになります。

ダイレクト納付の手続きはまず「納付情報の発行依頼」をします。次に「納付手続き」をする2段階の手続きになります。まずは検索して「対象の申告」を探します。

eLTAXの「PCdesk(DL版)」から手続きします：
  1. メイン画面:納税に関する手続き
  2. 電子申告連動を選択→手続名と事業年度・期別等を入力*→検索→申告データ選択(→次へ)→納付・納入金額入力(明細)の該当をチェック(→次へ)(→納付・納入金額確認→次へ)→納付情報発行依頼(→「はい」)
  3. 納税に関する手続き:納付情報の確認・納付を選択→一覧から納付情報を選択(→次へ)(→納付情報確認→次へ)→納付方法選択(支払口座・納付日を入力)(→次へ)→納付確認(→印刷)
*[手続名]
-県税:「都道府県民税・事業税・特別法人事業税又は地方法人特別税 確定申告」
-市税:「法人市町村民税 確定申告」
※事業年度・期別等:決算期間、発行依頼状況:「全て」

eLTAXは全面表示(最大化)だと下の「次へ」「戻る」などが隠れてしまいます。右上の全面表示を解除すると最下段も表示されるようになります。

ダイレクト納付(口座振替)は「すぐに引落し」か「日付指定」ができます。日付指定の場合は前日までに「取り消し」も可能です。

納付情報(内容照会と明細通知)を印刷(PDF)しておきましょう。

口座引落しが完了するとお知らせメールが来ます。eLTAXのメッセージ照会に「納付結果通知」も来てますので保存(PDF)しておきましょう。

関連記事：
「小さな会社の決算業務(e-TaxとeLTAX)」
「小さな会社の確定申告書の作り方：E-TAXとELTAX」

(2)個人住民税(特別徴収)の口座振替

個人住民税(特別徴収)についてもeLTAXの「PCdesk(DL版)」から手続きができます：
  1. メイン画面「納税に関する手続き」
  2. 納税メニュー：「個人住民税(特徴)」を選択→「手入力による作成」(→次へ)
  3. 明細追加→明細情報入力(①地方公共団体、②区・事務所、③納入対象年月を選択)
  4. →「納付・納入金額入力」クリック(→納付金額が出てくる)→確定→納付情報の送付依頼(→メニューに戻る)
  5. 納税メニュー「納付情報の確認・納付」を選択→納付情報を選択→納付方法の選択(ダイレクト方式①口座選択、②納付日入力)→納付確認(→印刷/PDF)→送付
納付情報(内容照会と明細通知)は念のため印刷しておきましょう。引き落とし後も納付結果通知が来ます。

eLTAXの利用時間は平日8:30~24:00です(土日休日不可)。

口座振替の手続きに間に合わない場合はPay-easy(ペイジー)による電子納税も可能です：
ペイジーは社長の個人口座や銀行ATMからでも納税振込が可能です。ネット振込なら銀行訪問が不要になります。



関連記事：
「個人住民税の特別徴収がeLTAXで大変便利に！」
「給与支払報告書と法定調書:eLTAXで一括提出」

付記：eLTAXの更新方法

久しぶりにeLTAXを起動したら「MCZ007I」などエラーになった人も多いと思います。システムがバージョンアップして旧システムが使えなくなりました。

eLTAXとは地方税ポータルシステムの呼称です(エルタックスと読みます)。地方税における手続きをインターネットを利用して電子的に行うシステムです。

eLTAXは地方公共団体が共同で運営するシステムです。一つの窓口から地方公共団体への手続きが可能です。

令和元年10月にシステムが一新されました。

大まかな更新に必要な手続きは下記の通りです：
  1. 旧システムから「データ取り出し」
  2. 新システムのダウンロード
  3. 取り出したデータを反映
ちなみに新規の場合は下記になります：
  1. 「利用届出(新規)」を提出(サイト左下)→「ID取得」
  2. 新システムをダウンロード→利用開始

(1)旧システムから「データ取り出し」

エラーが出たアイコン(旧来のアイコン)に「データ取り出し」があります。PCの「デスクトップ」などわかりやすい場所に保存しましょう。

暗証番号も設定します。データ取り出しのために1回だけ使用します。

(2)新システムのダウンロード

新しいシステムは3つあります：
  • 「PCdesk(WEB版)」：e-Tax(WEB版)と同じで限定した手続きのサービス
  • 「PCdesk(DL版)」：旧来システムの進化系(これをダウンロード)
  • 「PCdesk(SP版)」：スマホ版
ちょっとわかりにくいですがDL版をダウンロードするためにWEB版からログインします。旧来のeLTAX「利用者ID」と「暗証番号」でログインできます。

データをダウンロードして「LTN Setup.exe」をクリックでインストールが始まります。

(3)取り出したデータの反映

新しくできたアイコンをクリックすると起動します。右下に白字で「PCdesk(DL版)のデータ移行を行う場合はこちら」があります。

非常に目立たないのでわかりずらいです。クリックをすれば無事にeLTAXが原状回復(利用可能)になります。

矢印から自分の会社を選び「選択」をクリックすればメニュー画面に移ります。

関連記事：
「法人税と地方税:中間申告と中間納付」

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