振り込め詐欺対策
特殊詐欺
近年振り込め詐欺などの特殊詐欺が社会問題になっています。特殊詐欺の手口は巧妙です(⇒警察庁「特殊詐欺の手口と対策」⇒警察庁「特殊詐欺の手口と対策」)。手口を知って対策を取ることは重要です。カード詐欺や銀行口座売買など私たちの身近にネット犯罪は存在します。
身近の人にまず相談するのが一番の対策です。高齢者をケアすることは責任世代の務めです。
自宅の振り込め詐欺対策
(1)固定電話対策
固定電話対策は「番号通知」と「相手確認」が有効です。対応電話機も売っています。下記は警視庁犯罪抑止対策本部・大阪府警察本部特殊詐欺対策室の助言を受け開発:
- 電話が鳴る前に自動で相手に警告メッセージを流す「自動着信前警告」
- 電話を切らない相手に自動で名前を確認する「自動聞いてから応答」の二重の防犯対策機能を搭載
[振り込め詐欺対策に有効な電話録音機]
- かかってきた電話に警告メッセージで応答「この電話の通話内容は防犯のために録音されています。あらかじめご了承ください」
- しつこい勧誘セールス、ストーカー被害の防止にも有効
ただ高齢者は電話に出たがります。習慣と寂しさ・人恋しさからでしょう。心のケアも合わせて必要です。日頃のLINEのやり取りは有効です。
(2)自宅の現金保管
- 個人宅の現金保管を少なくと呼びかける
- キャッシュレス社会は安全な社会
現金が家になければ騙されて取られることもありません。現金が自宅にないことがわかっていれば襲うインセンティブも少なくなります。
キャッシュレス社会は現金を使う機会が少なくなり安全になりました。電子マネーの振込額上限制限も簡単に設定できます。
偽メールやSMSなどネット犯罪対策が新たな問題です。通信会社などによるAI監視が進展しています。
(3)マンションや自宅の防犯カメラ設置
- マンションの入り口ではマスクとサングラスを「不可」にする
- 公共広告機構を通じて「マナー」であることを強調
- 世間全般に拡がることで社会全体のセキュリティが向上
周りの家族などが気をつけるほかありません。
防衛には家族間の密なコミュニケーションと機器などによる警戒が必要です。責任世代の人は機器に弱い両親に代わって実家に設置してあげましょう。
ひとつひとつの積み重ねが犯罪に巻き込まれる確率を低めます。近親者の「命の防衛」です、全力で取り組みましょう。
マンションなどの集合住宅では防犯カメラの設置が必要です。住人や来訪者にマスク禁止を看板などで謳うのは即効性がある対策です。
防犯カメラは戸建てにも有効です。今は数千円で購入できます(DIY設置可能)。
銀行の振り込め詐欺対策
(1)携帯電話を通信不能に
- ATM周辺は通信自体を電波妨害で「不能」にする
携帯がオフの状態ならば周りの人とも話せます。少しは冷静になれるでしょう。
ATM周りの携帯電話の自粛ではなく「不能」にすることです。多少の不便もお客さまは理解してくれるでしょう。
振り込め詐欺対策で多いのが自粛ルールです。自粛ルールを守るのは善良な市民だけです。
人のお金を盗もうとしている犯罪者は自粛ルールを守りません。形だけの防犯対策は無力で効果はありません。
金融業界はインフラを担っている社会的責任があります。業界全体で包括的かつ統一的に振り込め詐欺対策に取り組む必要があります。
(2)マスクとサングラスは不可に
- ATM周辺はマスクとサングラスを「不可」にする
- 銀行協会などの業界CMでも広く社会に周知すると効果的
リスクやコスト・デメリットはほぼありません。すべての金融機関で早急に導入して頂きたいです。
コンビニATMも含みます。抑止効果があるでしょう。
(3)高齢者の口座の出金制限
- 70歳以上のすべての銀行口座について振込・出金制限をかける、例えば「1日3万円」の出金制限
- 原則制限し必要なときに銀行窓口で面談して解除
対象口座のすべてにまずは自動的に制限をかけます。必要に応じて本人から届け出を提出して解除します。
1回限り時限的制限解除です。必ず銀行員が面談をすることになりますから危険を事前に察知できます。全国の銀行で統一的に進めると良いです。
(4)キャッシュカードの廃止
- キャッシュカードを廃止
- スマホ認証や指紋・顔認証に完全移行
他人がATMで出金することはできなくなります。スマホか窓口出金だけになります。
キャッシュレス社会はそもそも現金が不要です。お年寄りがよく利用する病院や歯医者はまだ「現金主義」です。